いつか雨はやむ(保護者のソラさんより)
こんにちは、ソラです。
ご無沙汰しております。
コロナで自粛があり、その後も通常とはちがう世の中の動きの中で、うちの娘はとても落ちついて過ごすことができております。
きっと、心の中にあった学校に行っていないという後ろめたさのようなものから解放されたのかなと感じています。
今までならば、外に出ないことや、学校に行かないことは悪いことみたいな感覚だったのが、ステイホームの時期は真逆でしたから、不登校の子供にとっては「家にいてもいいんだ」という安心感があったのかも知れません。
そんな中で、だんだんと気持ちに余裕ができてきた娘は料理をしたいと言い始めました。
以前、嫌がる娘をよそに、必要なことだからと無理にやらせようとしたことがあり、それは途中でもめ事にもなりうまくいかずに終わりました。
包丁を使うことが怖いといって結局断念したのです。
それなら仕方がないなと、それ以降は、一切料理をさせることをしませんでした。
なので、自分から料理をしたいと行ってきたことに内心驚きました。
段々と楽しさを感じ始めてきたのか、あるときお弁当をつくるといいだして、「ママは見ないで」といって、全部自分で作ってくれたのです。
せっかくなので庭に出て食べることにしました。
どんなお弁当でもとても嬉しいに決まっています。
でも、ふたを開けてびっくり。
それは、ニコニコ顔のおにぎりや色とりどりの丁寧に作られたおかずが入っているキャラ弁だったのです。
もうちょっと感動してしまって泣きそうなのを堪えて食べました。
あの時、無理矢理に料理をさせなくて良かった。
ちゃんとその子のタイミングが来れば、必要な事はできるようになるんだと実感した出来事でした。
きっと、ステイホームの間に心に余裕が生まれたからこそ、自分で何かしたいと意欲が出てきたのだと思います。
以前にフレップの朴先生が行っていた、心に余裕ができるまでは待つことが大事なんだという意味が本当にわかった出来事でした。
その後も娘は色んな料理にチャレンジしています。
一時は、娘が不登校になってから、なんで今になって朝昼晩と3食の食事の用意しなければならないんだと憤慨しストレスを感じていた時期もありました。
でも、それも受け入れられるようになり、今では時々娘がお昼ご飯を作ることもあります。
それは、カフェで出てくるようなおしゃれでとても美味しいランチなのです。
こんな日が来るなんて思ってもみませんでした。
待つことは何よりも忍耐を要するし、こんな日がいつまで続くんだと娘を応援できずに自己憐憫に陥る時もたくさんありました。
言い合いばかりをする日常に嫌気がさして、泣きながら車を走らせた事も多々ありました。
それでもまた持ち直して、向かい合うことを続けてこれたのは、子供だけではなく親のことも理解を示して支えてくれる朴先生のような存在があったからこそだと思います。
雨はいつかは止むときが来る。そして虹が出る時がくるということを同じ悩みを抱えている方たちに少しでもお伝えできたらと思います。