不登校と樹木希林さんと(保護者のソラさんより)
こんにちは、ソラです。
9月になりました。
今日は、私が読んでみてとても心が楽になった一冊の本をご紹介したいと思います。
【 9月1日 母からのバトン 著:樹木希林 内田也哉子 】です。
ご存知の方も多いと思いますが、樹木希林さんは不登校新聞のインタビューにも応えたり、不登校に関心を持たれて、女優業の他にもイベントに登壇されてご活動されていました。
本の中では、その時のインタビューでの会話やトークセッションでの言葉の中に、不登校当事者である子供たちにも、それを支える親にとっても、有り難い言葉が数多くあることを感じました。
希林さんは、「有難い」という言葉は、難が有るという事だから、難が有る人生は有難いのだとお釈迦様のお話をご紹介しています。
その真意はここで書くことは控えさせていただきますが、(ぜひお読みになられてみてください)不登校の子供を支える親としては、私自身がまさに難が多いと感じることもしばしば。
でも、冷静になった時、この難が転じることがある事も感じていました。
難が有るから気づけた事、自分自身が成長しているなぁと感じることがやはりあるのです。
この本は、不登校であろうとなかろうと、生きる上で大切な事がつまったすごく良い本ではないかと思います。
本の中で、不登校の子供の当事者である思いが綴られているのですが、苦しんでいる子供たちがこれだけいる現状を大人たちは何とかしようとしてくれない事に憤りを感じていると。
子供たちには社会を変えるだけの力はまだなく、その声を拾い上げて動いていくのは大人たちの役目。
不登校当時者の親として、私もできることからその一歩を踏み出していかなければならないなとも感じました。
とはいっても、まだまだ道のりはながく、日々予想外な事も起きるのが現実です。
くじけそうになった時には、また、この本を開くことで前に進めるのではないかと思いました。
本屋さんに立ち寄った際には、ぜひ、覗かれてみてください。