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9/1問題と我が家と(保護者のソラさんより)

2019/08/29

こんにちは、ソラです。

夏休みも地域によっては8月後半で終わり2学期が始まりだしています。

この時期にどうしても他人事とは思えない気がかりなことがあります。

それは、新学期を目前に自分の命を絶ってしまう選択をする子供たちの事です。

とても軽く口にできる話題ではないのですが、やはり、そんな選択をしなくてはならない子がもう二度と出ないためにはどうしたらいいのか、考えてみることは必要だと感じています。


じつは、不登校になりだしてフレップに通うようになった頃、私はこの事が内心気がかりでおりました。

フレップには電車で通う事になるということと、まだ、その当時は今よりもっと情緒が不安定でしたから。

学校に行けないという状況になった時、私は子供自身の問題の方にばかり目を向けていました。

でも、いざ、不登校を受け入れて心にゆとりが持てるようになってくると、社会的な問題や教育のシステム自体の問題が見えてきました。

不登校になる理由は、一人ひとりみんな違っていると思います。

集団生活に馴染めない子や、友達関係のトラブルやいじめ、そもそも皆と同じことをすることが耐えられない強い個性を持った子など、色々いるのだと思います。

けれど、学校は皆が同じ教育に沿って、皆が同じような集団行動をとる事が当たり前の場所。

ひとりひとりの事情や性格や性質や個性などはなかなか受け入れてもらえません。

自分の意思表示ができる子や先生や同級生とうまく関われる子にとっては、とても居心地の良い場所かも知れません。

自分の学校時代を思い返してみても、学校は、弱肉強食の世界だと思います。

自分の味方を多く付けた子ほど生きやすい世界とも言えるのではないでしょうか。

そんな中、行きたくなくなる子が出てくるのは当たり前とも思えるなか、それが公には許されていないのが現状です。


一通りの義務教育を優秀に卒業しても、社会に出て幸せになれるかといったらそうではない事は明らかです。

いい学校を出て、いい会社に入ることが幸せに生きる道という神話はもはや崩れています。

社会に出る前から、教育の段階で、一人一人に合った能力の伸ばし方や、自分が何が得意で何が不得意なのかを知る方法、それに合わせて選べる教育システムが整っていったら、もっと子供たちの負担が減り、未来の展望も開けて、自分は人と違ってもいいんだと自己肯定感があがるのではないかなと思ったりします。

今や不登校の子供たちは、文部科学省の調査では、平成29年の時点で14万4千人超、実際には44万人とも言われているのが現状です。

ですから、不登校はもう個人の問題では済まされない事なのではないでしょうか。

何が原因なのかを慎重に調査をして、大きく教育の現場を変えなければいけないのは明白。

自分の子が意志が弱いとか、自分の育て方が悪かったとか、誰かを責めるのはもはや問題が違うのだとも感じます。


子供の頃は、学校が全てのように思ってしまうけれど、でも、生きる場所は他にもあるし、世界はもっと広いという事を大人たちが認識していくことと伝えていくことは不登校になった子にとって必須だと感じます。

私も自分の子が不登校になった当初は、どうにか行かせようとあの手この手を駆使していましたから・・・

私たちは運よく、早い時点でフレップという居場所に出会うことができました。

そのおかげで、親である私自身も、学校に行かない選択支を早い時点で受け入れることが出来たのだと思います。

最悪の選択をする子を無くすためにも、行けない選択をした子供たちのその先の居場所が増えていくことを切に願っています